Pablo Honey (1993/09/22) Radiohead ★★★★☆ Amazonで詳細を見る |
イギリスのロックバンドRadioheadのファーストアルバムで、英国レコード産業協会からプラチナディスク認定(30万枚)を受けている。【BPI】
音楽性は、グランジの方法論を取り入れたUKロック。しかし本作ではグランジの静と動を、メタルの重厚な音によってではなく、乾いたノイジーなギターサウンドによって組み入れる。また極めてメッセージ性が強く、知的に肥大した若者の絶望感や諦念が込められた、インテリのための『Nevermind』とも言える作品。
Pablo Honey
1. You
★★★☆☆幾重にも重ねられた歪んだギターサウンドの中にクリーントーンのギターメロディが降りてくる。
2. Creep (1st single)
★★★★★【Music Video】 【歌詞和訳】
メランコリックな空気感を持つサウンドに豪雨のようなノイズギター。諦念と激情という現代的な感情を表現した画期的な作品。
3. How Do You?
★★☆☆☆パンクロック風。ラストはノイズの海。
4. Stop Whispering (3rd single)
★★★★☆【Music Video】
遠い過去を思い起こしているかのようなトム・ヨークの声は哀愁に満ち、また空に舞い上がろうとしているかのように高まるその声とサウンドは圧巻。
5. Thinking About You
★★★★★【YouTube】 【歌詞和訳】
アコースティック・ギターで刻まれるリズムをバックグラウンドに、只々ナイーブなトーンで歌われる、青臭い青春を感じさせる名曲。
6. Anyone Can Play Guitar (2nd single)
★★☆☆☆【Music Video】
王道的UKロック+ブリットポップ。
7. Ripcord
★☆☆☆☆ディストーションの利いたギターロック。
8. Vegetable
★☆☆☆☆バラードから歪んだギターサウンドに移行。
9. Prove Yourself
★★★★★【YouTube】 【歌詞和訳】
オープニングにおけるトム・ヨークのささやき、その病的な線の細さは、知的に肥大した現在の若者の寂寥感を表しているような印象を受ける。泣き叫ぶようなギターソロも含めて、その未成熟さが心を打つ若き日に聴くべき名曲。
10. I Can't
★★☆☆☆ノイジーなバラード。
11. Lurgee
★★☆☆☆イギリスの街角が思い浮ぶ。
12. Blow Out
★★☆☆☆ヨーロピアンな雰囲気。
感想
その不完全さ青臭さゆえにトム・ヨークが否定的な言説を述べている作品ですが、私自身にとっては強く影響を受けた楽曲がある作品です。関連情報
アルバム名 | Pablo Honey |
アーティスト名 | Radiohead |
発表 | 1993/09/22 |
評価 | ★★★★☆ |
メンバー | Thom Yorke, Jonny Greenwood, Colin Greenwood, Ed O'Brien, Phil Selway, |
プロデューサー | Sean Slade, Paul Q. Kolderie |
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