Bleed American (2001/07/24) Jimmy Eat World ★★★★☆ Amazonで詳細を見る |
アメリカのオルタナティブ・ロックバンド、Jimmy Eat Worldによる4枚目のアルバム。
青臭いポジティブさを持つサウンドながら、創意あふれるバックグラウンドサウンドとメロディの良さ、情緒的なヴォーカルサウンドなど普遍的良質さが感じられる作品。
商業的に成功したアルバムであり、アメリカレコード協会からはプラチナディスク認定(100万枚)、英国レコード協会からはシルバーディスク認定(6万枚)を受けている。【RIAA, BPI】
また、2001年7月18日にリリースされたこの作品は、同年9月11日のアメリカ同時多発テロ勃発後にその題を『Jimmy Eat World』へと変更を余儀なくされた。【Wikipedia: Bleed American】
Bleed American
1. Bleed American (1st single)
★★★★☆【Music Video】
ラウドなギターリフ、エモーショナルなボーカル、コーラスの妙味、ハードコア・パンクを源流に持つバンドならではの分厚い楽曲。
2. A Praise Chorus (4th single)
★★★★★【YouTube】
アップテンポでコミカルなメロディ、しかしその変幻自在な声色の多様性が、何度聞いても飽きさせない。個人的には、そのギターのリフに快感。
3. The Middle (2nd single)
★★★★☆【Music Video】
80'sのポジティブなテイストを感じさせる爽やかな楽曲。
4. Your House
★★★☆☆煌めくギターサウンド、柔らかなパーカッション、穏やかなボーカルサウンドにより形作られた音空間は、爽やかに晴れ渡った街路のイメージを想起させる。
5. Sweetness (3rd single)
★★★★★【Music Video】 【歌詞和訳】
懐かしさと哀愁を感じさせ、青春時代を思い起こさせるメロディ、荒削りだが伸びのある音空間は普遍的に人々の心を打つように思える。青臭さが切なさに昇華した、時代を超えた名曲。
6. Hear You Me
★★★★★呟くように囁くように情緒的に歌われる声は、静的だが込められたエモーションは深く広い。このような、感傷が込められた曲調、そして美しいストリングスの音色は次作の『Futures』に引き継がれる。
7. If You Don't, Don't
★★★☆☆ポップで爽やかな楽曲。
8. Get It Faster
★★★☆☆Jimmy Eat Worldにおける才能の厚みを感じさせる曲。変則的な楽曲だが、ギターの音だけでも楽しめる。特に、2分26秒からのギターリフは是非聴いてほしい。
9. Cautioners
★★★☆☆スローテンポで柔らかな楽曲ながら、煌めくギターサウンドが曲に華を添えている。
10. The Authority Song
★★★☆☆コミカルでありながら哀愁も漂わせるポップな楽曲。
11. My Sundown
★★★☆☆柔らかい低音とクリーンなギターサウンドのバックグラウンドによる静謐な音空間に囁くようなヴォーカルサウンドが響き渡る穏やかな楽曲。
12. (Splash) Turn Twist
★★★★☆穏やかな哀愁を感じさせるヴォーカルが心に響く。後半のツインボーカルの掛け合いもまた良い。
感想
懐かしい80'sの雰囲気を漂わせる楽曲は、ニルヴァーナやグリーンデイなどの90'sロックの洗礼を受けた自分にとっては古臭さも感じる。しかし、それを補って余りある楽曲の良さや、『A Praise Chorus』のようにその格好悪さを楽しめてしまう「新しさ」があった。また全曲にわたって、ギターの音色が工夫に凝らされ、主音律だけでなく様々に楽しめる要素に溢れる。
個人的には『A Praise Chorus』にはまりにはまって、カブに乗ってるおっさんを見るとこの曲の旋律が頭に鳴り響くようになってしまった。そのコミカルな雰囲気が、バイクに乗ってるおっさんの後姿にすごくマッチしてて・・・。
関連情報
アルバム名 | Bleed American |
アーティスト名 | Jimmy Eat World |
発表 | 2001/07/24 |
評価 | ★★★★☆ |
メンバー | Jim Adkins, Zach Lind, Tom Linton, Rick Burch |
プロデューサー | Mark Trombino, Jimmy Eat World |
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