Duh (1992/10/28) Lagwagon ★★★★☆ Amazonで詳細を見る |
アメリカのパンクロックバンド、Lagwagonのファーストアルバム。Bad Religion、NOFX、Pennywise、Snuffに並ぶ元祖メロディック・ハードコアバンドである。パンクバンドらしく、レコーディングとミキシングで4日という本作は、荒削りながらも独特の泣きのメロディが秀逸。
メロディック・ハードコア:メロディック・ハードコアとは、ファストビートのドラムやメタル風の複雑なギターリフで特徴付けられるハードコアの中でも、特にボーカルがメロディックなものである【Wikipedia: Melodic hardcore】。
Duh
1. Tragic Vision
★★★★★【YouTube】 【歌詞和訳】
緊張感がありながら厳かでかつ激しい唯一無二の楽曲。
2. Foiled Again
★★☆☆☆緊迫したハードコア。
3. Bury the Hatchet
★★☆☆☆静と動のフックが効いた畳みかけるような楽曲。
4. Angry Days
★★★★★【YouTube】 【歌詞和訳】
耳にこびりついて離れない哀愁のあるイントロとギターソロ、青臭さもありながら哀愁漂うボーカルメロディ、若き日のもの悲しさを疾走感のあるメロディにのせた名曲。
5. Noble End
★★★☆☆6. Child Inside
★★★☆☆7. Bad Moon Rising
★★★☆☆Creedence Clearwater Revival のカヴァー。
牧歌的な曲をメロコアにするおもしろさが味わえる楽曲。
8. Beer Goggles
★★★☆☆9. Inspector Gadget
★★☆☆☆10. Parents Guide to Living
★★☆☆☆ハードロック風。
11. Mr. Coffee
★★★★☆【歌詞和訳】
爆発力と疾走感のあるユーモラスな楽曲。
こういう早口言葉を言いまくる曲、作りたかったんだろうなって思う。
12. Of Mind and Matter
★★★☆☆13. Stop Whining
★★☆☆☆14. Lag Wagon
★☆☆☆☆感想
メロディック・ハードコアを代表する名盤の一つ。荒削りのサウンドながら、メロディの良さは折り紙つき。『Tragic Vision』と『Angry Days』は、年代を超えて聴き継がれるべき名曲であるし、『Bad Moon Rising』と『Mr. Coffee』は、ふざけたアイデア満載のメロコアらしい楽曲。グランジに傾倒していた十代中盤、知人に渡されたテープは私をメロコアキッズに変貌させました。そのテープは、メロコアパーティーなる、早まわしにしたメロコアを流しまくり、キッズが暴れまわるという会合の録音テープだったのですが、私はこれにコテンパンに叩きのめされました。そして、その中にあったのが『Lagwagon』の『Tragic Vision』と『Angry Days』です。この2曲は本当に名曲で、現在まで15年以上聴き続けています。